りそなホールディングスとリクルートホールディングスは、連休明けの火曜午前の東京現物市場で日経225の上昇銘柄をけん引した。銀行は金利マージン拡大の恩恵を受け、人材会社は9月の日銀政策金利引き上げ後も賃金伸びが続く前提で評価された。国内の不動産投資信託は連動して軟調で、日本国債利回りの上昇が物件キャップレートの前提を押し上げた。
セッションの概況
東京時間午前10時30分までに日経は概ね0.6%高で、金融セクターが指数の寄与ポイント最大だった。りそなは30日平均の約2倍の出来高で上昇し、メガバンクが日銀当日で動いたあと地域銀行も再評価された。リクルートは、派遣が弱まっても正社員採用予算を取り込むHRテクノロジーというブローカー論で買われた。
TOPIXの不動産REITはバスケットで1.2%超下落し、東京タワー物件を多く持つオフィス系が主導した。10年物国債利回りは先週の多年ぶり高水準付近で、REITの純資産価値モデルでは割引率が高止まりした。
金利経路とポジション
日銀の9月決定はマイナス金利を終え、輸入インフレを招く円安への警戒を示した。先物市場は年末まで追加引き締めを織り込み、預金がゼロ利回りのとき苦しんだ貸し出し側には追い風になる。りそなの英語開示は不良債権圧縮の進捗を強調し、バランスシートがきれいなほどNIM拡大に乗れると投資家は見る。
リクルートの物語は労働供給だ。経産省8月データでは有効求人倍率は1を上回った。エンジニアや看護師を争う企業は、採用伸びが鈍っても広告とATSに費用を払う。海外HRブランドは円の変動をもたらすが、火曜の買い手は国内HRテックのストック型収益に焦点を当てた。
REITの圧力
品川や丸の内のタワーを持つオフィスREITは、在宅比率が依然コロナ前を下回る一方で借り換えコストが上がるため最も売られた。物流REITは底堅く、関西ハブのEC荷量は堅い。アナリストは1朝のセッションで配当カバー率が決まるわけではなく、リスクプレミアムの再設定だと注意する。
海外フローとヘッジ
午前のブロック取引には、欧州で売られる円ヘッジ型日本株ETFの創設に伴うものが含まれたとデスクの話ではあるが、InfoHandleは提出書類で独立確認できなかった。円高が日中に進み輸出株の上昇を削り、リーダーシップは狭い銘柄群に留まった。
今週の注目
日銀発言者と財務省の国債入札が、10月製造業PMIまで企業決算より先に利回りを動かす可能性がある。銀行は住宅ローン再価格後も貸出需要が続く証拠を欲し、REITは秋のオフィス内覧が安定するかを見る。火曜の寄り付きは、将来キャッシュフローを高いハードルレートで割り引く地主より、国内金利と賃金に結びつく稼ぎ手を選んだ市場だった。
ブローカーの色
国内3社が午前のメモでりそなの目標株価を引き上げ、同業より預金再価格が速いとした。リクルートはHRテックのマルチプル圧縮後に売られたグロースファンドの関心を集めた。いずれも通年GDP予測は変えず、1日のローテーションと書いた。
テクニカル水準
チャートデスクは日経が20日移動平均を3営業日連続で上回ったと指摘し、マクロヘッジファンドの買い戻しを招くパターンだとした。オプションは輸出株より銀行名のインプライド・ボラがやや高く、貸出スプレッドが需要を損なわず広がる速さへの不安を反映した。
大引け
昼休みまでに日経は午前の上昇の一部を吐き出し、円高加速で輸出株の救いは条件付きだと改めて示した。REITは引けまで安く、不動産投資家は国債利回りのピークアウトをまだ信じていない。
為替デスク
デスクは最初の1時間、ドル円と銀行株が逆相関に動いたと記した。国内利上げが見出しを支配するときに再び出るパターンだ。秋の在庫をヘッジする輸入業者は円高がマージン見通しを削るためクロスを注視した。
