東京エレクトロンとアドバンテストは水曜日の東証現物セッションで半導体装置関連が上昇の中心となった。SEMIが2026年の世界ウェーハファブ装置支出予測を引き上げ、メモリ工場の更新と先端パッケージングラインが日本の輸出型装置メーカーに恩恵をもたらすとした。
予測修正の内容
SEMIの年中装置見通しは2026年支出ベースラインに約80億ドルを上乗せした。高帯域幅メモリスタックに結びつくエッチ、成膜、検査の受注で日本上場ベンダーが厚いシェアを取る構図だ。業界団体は韓国・台湾で遅延したが中止されなかった案件が歩留まり改善で発注を再開しており、東京エレクトロンの前工程ツールとアドバンテストのテスターが同じ四半期に恩恵を受けるパターンを強調した。
国内ブローカーは、円が対ドルで数カ月ぶりの安水準で推移する中に修正が出たと指摘。ドル建て受注額が日本の損益計算書で膨らみ、輸出型機械は日経平均の9月上昇に遅れていたため、SEMI更新は外資の日本会計年度下半期リバランスによる追い上げ買いの触媒になった。
セッションの主導とフロー
東京エレクトロンは米メモリメーカーがパッケージライン拡張向け装置搬入を確認したタイミングで日中高値を付け、終値は2.6%高。アドバンテストは1.5%高で3営業日連続上昇し、先週の投資家向けウェブ説明会でのテスター受注残のコメントが続いている。検査・材料の小型株も連れ高だが、出来高はセクターETFの核となる2大株に集中した。
東証の午前バランスでは外国投資家が純買い。機械は金額ベースで上位3セクターだった。一部地域の連休前で個人参加は薄く、機関のブロックが値動きを決めた。
依然残るリスク
2026年の装置ラリーは、米国の輸出管理報道が再燃したりメモリ現物が軟化した際に何度も失速した。アナリストはSEMIの上方修正が中国向け可能装置の現行ライセンス枠内での出荷を前提とし、成膜・検査規制の引き締めは東京エレクトロンの中国エクスポージャーに先に当たると警告する。
アドバンテストはスマホAP検査が弱い一方でAIサーバー用テスターが増える場合、四半期ごとにマージンが混在する別サイクルリスクを抱える。支出見通しの引き上げは、営業利益率ガイダンスを削らずにR&Dペースを維持する余地を両社に与える。
木曜にトレーダーが見るもの
日経225の大阪ナイトセッション先物は米半導体指数の動きと米ファブコンソーシアムの事前発表に反応する。国内では内閣府の10月機械受注統計が待たれ、SEMIの世界観が日本の設備投資行にまだ表れているかを検証する材料になる。
