丸井グループとファストリテイリングは、日経平均が軟調な金曜日にも消費関連の独自バスケットを押し上げた。ドル円が151.20円まで円安が進み輸出企業の円換算益に追い風が吹く一方、スポーツの日前の買い出しが百貨店とアパレルに支えとなった。
週前半の台風で乱れた東京・横浜の百貨店客数は回復し、若年向け店舗ではアパレルセットで客単価が上がった。ユニクロは国内既存店売上が2週連続でプラスに転じ、関東の夜間冷え込みでヒートテック類の補充が進んだとしている。
円安が効いた経路
日本銀行の金曜参考値は1ドル151.20円で、6週間ぶりの円安水準だった。中東原油の乱高下で輸入企業がドル建て支払いをヘッジしたことが背景にある。株価では円換算益の追い風として扱われた一方、ガソリンスタンドの表示価格は上向きで、セクター間の明暗が分かれた。
田中涼が追うバスケットは国内小売を自動車より overweight にしており、当日は0.6%上昇した。TOPIXは0.4%下落し、原油高で自動車が重かったが、衣料・雑貨が下げを一部相殺した。
三菱UFJの為替戦略担当は、152円超で口介入警戒が高まると指摘。生地や梱包材の輸入コストが加速すれば、小売主導の上昇にも天井が来る可能性がある。
スポーツの日前の家計
横浜マルイシティ前の買い物客は、台風の雨で靴の購入を遅らせ、木曜の晴れ間でまとめ買いしたと語った。国土交通省の金曜公表では、スポーツの日週末の高速バス予約が前年比12%増で、旅行向け衣料に効くデータだ。
ファストリは先月の説明会で在庫日数が正常化したと述べていた。金曜の更新では関東の値下げ圧力が緩んだ一方、大阪の水害報道後、関西店はレインウェア在庫が厚いとの見方が残る。
月曜に見るポイント
東京市場は3連休明けに米雇用と原油先物が材料になる。田中氏のチームは、ガソリン補助をめぐる国会論議が消費動向調査にどう効くかを水曜公表分で確認する。円が安全資産買いで強まれば、金曜の主導役だった消費関連はすぐに戻し売りにさらされる。
丸井は火曜に投資家向け説明会を開き、10月のタッチ決済向けポイント施策を詳述する。ファストリの月次売上は11月9日が次の節目で、秋需要が本物か遅れ取りこぼしかが判明する。
