東日本旅客鉄道は水曜朝、蒲田駅と田町駅の間で倒木が架線設備を損傷したため、京浜東北線の全線で運転を見合わせた。首都圏の南北動脈のひとつが通勤時間帯に止まり、利用者に大きな混乱が広がっている。
JR東日本によると、障害は午前6時57分ごろに蒲田―田町間で発生した。埼玉から横浜へ続く同線の全列車を止め、再開の見込みは示していない。
通勤ラッシュへの影響
京浜東北線は品川、浜松町、上野などを結ぶ。水曜のピーク時に全線停止したことで、利用者はすでに強風の影響を受けていた山手線、東京メトロ、バス路線へ流れ、主要駅では混雑が深刻化した。
駅係員は代替路線を案内したが、大宮、上野、品川などではホームが埋まり、在宅勤務が減ったオフィス街への遅延が相次いだ。
JR東日本が公表した内容
運行情報では、倒木による「架線設備の障害」が原因とされている。撤去と点検、送電テストが終わるまで通常運転は難しい。
会社はホームでの長時間待機を避け、公式サイトやアプリで情報を確認するよう呼びかけ、部分再開時はバス代行や並行路線の混雑に注意を促した。
首都圏以外の風害
同じ気圧配置が東北の路線にも影響している。JR東日本は奥羽線、羽越線、五能線などで遅れや運休を報告し、いなほやリゾートしらかみなどの特急にも波及した。
気象庁は前線通過に伴う強風を予報しており、九州や太平洋側でも季節の交通インフラへの負荷が続いている。
小田急線の別事故
前日深夜、神奈川県藤沢市の小田急江ノ島線では軽自動車が線路に進入し列車と衝突、運転の高齢女性が死亡したとNHKが伝えた。乗客のけがはない。車が線路上を走行した可能性が調べられている。
京浜東北線の停止とは無関係だが、踏切や線路進入のリスクが改めて注目されている。
利用者が取るべき対応
倒木撤去と送電復旧まで、横浜と東京北部間の移動には余裕を持った計画が必要だ。丸の内・大手町周辺の企業は遅刻を一定容認する姿勢を示した。
遅延証明の発行については未発表だが、遅延が長引く場合、会社は証明書を用意するのが通例である。
