厚生労働省は金曜日、日曜日までの1週間で全国の定点約3,000医療機関におけるインフルエンザ患者の平均が7.17人となり、47都道府県すべてで1医療機関あたり1.0人という全国的流行の基準を初めて満たしたと発表した。
前週の8.48人からやや減少したが、省の担当者は過年度の動向を踏まえ、10月初旬の上昇後に二次的な波が来る例もあるとして、減少が一時的なものかどうかは慎重に見る必要があると述べた。沖縄県は1医療機関あたり42.50人で最高値を記録し、県が定める警告水準30を大きく上回った。埼玉、茨城、愛知、岐阜も1医療機関あたり10人という注意水準を超えた。
定点調査が示すこと
週次報告は、インフルエンザ様症状を届け出る約3,000の定点医療機関に基づく。全国の診療すべてを数えるものではなく、都道府県がワクチン接種会場を増やし、企業が休暇ルールを調整するための早期シグナルとして機能する。
沖縄は観光シーズンでも島間移動が多く、本州都市への先行指標と見られる。42.5という数字は、全国平均がまだ沖縄のピークより低い中でも、小児科やフェリー乗客の密閉空間で局所的な圧力が高まっていることを示唆する。
病院と職場の対応
関東の大手病院グループはパンデミック期のトリアージテントは再設置していないが、複数施設で発熱外来の受付時間を延長した。鉄道各社は混雑列車でのマスク着用を改めて呼びかけ、新型コロナの緊急事態宣言終了後に緩んだ案内を引き上げた。医薬品卸は抗インフルエンザ薬の処方需要が堅調だとするが、省もメーカーも供給不足は発表していない。
年末の出張シーズンと重なるため、企業は出勤規定を見直している。東証上場の複数社は、解熱剤なしで症状が落ち着くまで24時間自宅待機するよう社員に通知し、軽症期のCOVIDシーズンより厳しい運用に戻した。
ワクチンと冬の見通し
高齢者や高リスク層向けの公費助成インフルエンザワクチン接種は進行中で、注意水準を超えた埼玉や千葉の自治体は予約が順調だと報告している。省は新たな法的制限ではなく、手洗いと咳エチケットを呼びかけ続けており、入院急増がなければ自主的な対策を重視する方針を維持している。
国立大学のウイルス学者は、秋早くの全国的流行が必ずしも厳しい冬を意味しないと指摘するが、10月初旬で全県が基準を超えるのは珍しく、年末の移動シーズン前に接種を促す猶予は短い。
次の金曜の報告で全国平均の小幅な減少が続くかが焦点になる。平均が再び8人台に戻り、沖縄が40人超を維持するなら、都道府県は正式な流行宣言を出し、学校の欠席報告や離島向けワクチン追加配分を検討する可能性がある。
