米軍は10月下旬に始まる日米最大級の共同訓練キーン・ソードの期間中、海兵隊の対艦ミサイルシステムNMESIS(Navy-Marine Expeditionary Ship Interdiction System)を沖縄県与那国町に展開する計画だ。関係者と、金曜日に与那国町のウェブサイトで公表された訓練概要がそのスケジュールを示した。NMESISは地上から艦船を狙う能力を持ち、台湾から約110キロメートル東に位置する島で初めて本格的に運用される見込みだ。

キーン・ソードで何を確認するか

2年に一度のキーン・ソードは今年10月19日から29日まで、南西諸島を中心に実施される。公表された概要では、航空自衛隊・海上自衛隊に加え、陸上自衛隊の対艦ミサイルや地対空ミサイルも与那国に展開される可能性が示されているが、防衛省は装備の詳細をまだ公表していない。すでに小型の自衛隊レーダーがある島で、米海兵隊と日本の沿岸部隊が同じ時間帯に動くこと自体が、住民にとって目に見える変化となる。

NMESISは大型艦に依存せず艦隊への対処手段を海兵隊に与える目的で開発され、フィリピンへの派遣時には中国の国営メディアが批判的に報じた。与那国でも同様の反応が予想される。中国外務省は過去、2030年代の常設ミサイル計画について地域の緊張を高めると警告している。

地理が意味するもの

与那国は沖縄本島の主要基地より台湾に近く、台湾海峡の有事を想定する議論では常に名前が挙がる。日本政府は台湾有事を公の命令で明示しないが、日米の共同文書では南西諸島の「厳しい安保環境」への言及が増えている。高市早苗首相は昨年、台湾攻撃時の自衛隊動員に触れた発言で北京の圧力を受けており、米ミサイルの目立つ展開は訓練と言われてもその論争を再燃させる。

海上保安庁や漁業者にとっては、航空・海上交通の増加や航行制限も現実的な影響だ。町は実弾成分が近くに来る際の事前通知を求めてきた。金曜の概要公表は、車列が到着する前の説明責任を果たす狙いがある。

防衛省の公の姿勢

防衛省は通常、部隊の配置を訓練開始まで秘匿する。それでも米NMESISと日本の沿岸ミサイルが与那国で同時に訓練されれば、南西諸島の分析家が言う「これまでで最も能力の高い対艦の組み合わせ」になる。恒久配備の決定ではなく、キーン・ソード終了後に撤収するのが前提だ。

中国側の金曜コメントはない。台湾外交部も声明を出していない。米インド太平洋軍は今週の問い合わせに対し装備リストの確認を拒否し、訓練開始後の広報担当に言及を委ねた。