栃木 — 気象庁は9月26日、栃木県に出していた一部の最も厳しい大雨警報を引き下げた。この措置により地図はより見慣れた色分けに戻るが、地面がリセットされるわけではない。県内の一部では大雨・土砂災害に関する注意報が残っており、科学的な理由は単純だ。すでに斜面に浸入した水は、警報レベルが下がっても抜けていかない。
気象庁の警報ダッシュボードは、はるかに大きな監視システムの運用上の顔である。同庁は土壌雨量指数を通じて土砂災害警報を発表する。これは降雨から土壌にどれだけ水が貯まっているかを推定するモデルだ。1時間、24時間、72時間の降雨窓を使い、それらの入力をタンクモデルに通す。出力は5kmメッシュで地図化され、毎時更新される。指数が各市町村のしきい値を超えると、気象庁と県の担当者が土砂災害警報を発表する。
したがって、9月26日の栃木での引き下げは、降雨入力と警報基準の変化を反映したものであり、すべての丘の斜面を調査した結果ではない。気象庁のページは警報マップであり、土壌水分センサーネットワークではない。この区別は、急な谷、風化した火山灰、割れた基盤岩が、川の水位がピークを過ぎた後も長く水を保持し得る県では重要である。
降雨に誘発される地すべりを研究する地質学者は、降雨後の期間を遅延段階(ラグ期)と呼ぶ。飽和は土壌吸引、つまり粒子をまとめておく毛管力を低下させる。水が孔隙を満たすと間隙水圧が上昇し、有効応力が低下する。暴風雨の最中には安定していた斜面が、数時間後あるいは数日後に、小さな崩落、根の破断、あるいは追加の1ミリの雨によって平衡を超えて崩壊することがある。
気象庁の数値が示せることと示せないこと
気象庁の土壌雨量指数は、実際の降雨観測と物理モデルを組み合わせているため、有用なスクリーニングツールである。毎時更新されるので、暴風雨の大まかな推移を追跡できる。しかし、直接測定ではない。このモデルは、特定の斜面に浅い地すべりの滑落崖、排水管、水を閉じ込める粘土層があるかどうかを知らない。しきい値は市町村ごとに設定され、地質によっては一つの丘の斜面が崩壊し、隣はそのまま残ることがある。
その限界があるため、引き下げられた警報は、急な地形の近くに住む人にとって全面的な安全宣言ではない。実際、気象庁自身の指針は、住民に前兆の兆候に注意するよう促している。地面の新しい亀裂、傾く樹木や電柱、斜面からの濁った水、異常な音などである。これらはモデルの出力ではなく現地観測であり、公式の警報レベルが下がった後に現れることがある。
栃木の景観は、この遅れを特に重要にする。県の北部と西部には、急な森林に覆われた集水域と火山性土壌が含まれる。それらの斜面に降った雨は、大孔隙や根の通路を通って急速に浸透し、その後、透水性の低い層に沿って横方向に移動し得る。その結果、雨量計が記録を止めた後も高く保たれる宙水(パーチド地下水面)が生じ得る。
RIKENや東京の研究室で再現するとどのようになるか
飽和状態の残存をより強く検証するには、気象庁の運用上の指数がすべての斜面に配備しているわけではない計器が必要になる。RIKENや東京の大学研究室の研究者は、監視対象の丘陵斜面で、現地設置型の土壌水分プローブ、間隙水圧用テンシオメーター、傾斜計、雨量計を組み合わせるかもしれない。ドローンやLiDARによる繰り返し調査で、地表の変形を地図化できる。そうした測定は、土壌雨量指数が地域のリスクを過大評価しているのか過小評価しているのかを示すだろう。
そのような研究には、意味を持つだけの大きさのサンプルも必要だ。栃木の一つの丘陵斜面はケーススタディであり、地域全体の規則ではない。県全体で再現するには、研究者は斜面勾配、土壌深、土地被覆、過去の地すべり履歴によって異なる地点のネットワークを必要とする。問題は、気象庁の指数が平均的に機能するかどうかではない — それは機能する — が、その5kmメッシュが、斜面が崩壊するかどうかを決める局所条件をどこで平滑化してしまうかである。
現時点で、9月26日の運用状況は一様ではない。気象庁は最も厳しい警報の一部を引き下げ、避難や交通の負担を和らげた。しかし、同庁自身の土砂災害基準は依然としてリスクベースであり、地質学者は地面がまだ暴風雨を抱えている可能性があると言う。大雨の後の数日間、最も安全な判断は警報マップの色だけではない。気象庁の降雨量と土壌水分の数値、地域の地質、そして住民が頭上斜面で見ることができるものを組み合わせたものである。
それが、今回の引き下げが残す隙間である。素早く動くように設計された警報システムと、ゆっくりと動く丘の斜面。
