東京では月曜日、降雨が33日連続となり、2019年夏に並ぶ最長記録に達した。同日、台風26号(スリガエ)が超強い台風へと強まり、沖縄方面へ接近しながら、水曜から木曜にかけて先週の台風19号(ジュアン)で被害が出た関東へ再び湿った風をもたらす可能性が高まった。
気象庁はスリガエを「非常に強い」台風に分類し、沖縄県と奄美地方へ接近させた。米軍合同台風警報センターは日曜夜、スリガエをスーパー台風へ格上げした。これは持続風速が木々の枝を折る域に達する水準を示し、千葉県印旛沼で堤防が決壊したジュアンの復旧作業が終わらない中、首都圏の鉄道運行に新たな圧力となる。
関東が進路を注視する理由
予想進路では、スリガエはいったん日本から離れて東北東へ進み、その後伊豆諸島方面へ向きを変え、木曜前後に東海または関東に上陸する可能性がある。気象庁はその時点で「強い」台風へ弱まるとみるが、突風は運転を危険にし、土壌が飽水状態のため中程度の雨でも山間部で土砂警戒が再発する恐れがあると警告した。
国土交通省は、週後半に西日本・東日本で大雨警報級の雨が戻る可能性があると示した。関東甲信では9月の降水量が既に記録を更新しており、ジュアンがピークを迎えた9月21日には24時間雨量が観測史上最高水準に達した。千葉では湖の堤防決壊で浸水した地区の排水が続いている。
気象庁の予報官は、スリガエの中心気圧と最大風速はジュアン当時を上回る水準に達したと説明した。ただし進路が本州南岸に近づくまでに勢力が落ちる可能性もあり、住民は「弱まった台風だから安全」と判断しないよう求めている。
沖縄が先に備える
沖縄県は漁船の港帰港を促し、屋外設備の固定を呼びかけた。航空会社は大規模な欠航をまだ発表していないが、那覇空港では過去にスーパー台風接近時にバスや簡易ベッドを用意してきた。本島東海岸の宿泊施設は、低層の宿泊者を上層へ移す準備を求められた。
東京都は台風対策と長期降雨の疲労の両方に対応している。ゴミ収集は遅れがちで、公園の芝生は水はけが悪く、再び一日中の降雨が続けば学校の運動部活動停止が相次ぐ可能性がある。小中学校では体育館の使用制限が検討され、自治体は防災アプリで避難所の空き状況を随時更新するよう指示した。
住民が想定すべきこと
気象庁の進路がそのままなら、首都圏で最も影響が大きいのは水曜夜から金曜朝で、最大風は木曜とみられる。山手線の高架区間などで風速基準を超えれば、JR東日本や私鉄はダイヤを縮小する可能性が高い。高速道路会社は横風注意を強化し、大型車の通行止め基準を前倒しで適用する案も検討されている。
ジュアン後に畳や壁を乾かしている家庭は、ビニールシートを再補充し、避難所の場所を確認すべきだ。特に千葉・埼玉では河川水位が高く、暖かい太平洋上で台風が加速すれば上陸位置は一県分動く恐れがある。気象庁は航空機観測に基づき3時間ごとに情報を更新する。
スーパーでは長寿命ミルクや乾電池の売れ行きが再び伸びており、小売業界団体は「過剰な買いだめは不要だが、停電に備えた最低限の備蓄は合理的」とコメントした。電力会社は送電線の巡視を増やし、倒木で線路が遮断した場合の復旧順序を公表する予定だ。
