宇宙航空研究開発機構(JAXA)は金曜、きぼう日本実験棟に設置した二酸化炭素除去実証装置(DRCS)が、50分サイクルの運転を標準とすると発表した。吸収材の冷却と船内換気のバランスが40分・60分より優れたとする。
DRCSは2025年11月のHTV-XでISSに届いた。フルスケール機は月周回有人基地ゲートウェイの国際居住棟(I-HAB)向け環境制御の前提となる。
微小重力で確認した点
地上試験の予測を軌道上で裏付けた。露点5℃で分圧2.88mmHgのとき0.78g/分を達成し、地上と一致した。
余裕質量を増やさずスケール設計できる。
サイクル比較
船内CO₂が2.0〜2.6mmHgの環境で40・50・60分を比較。50分は冷却中のファン不足を避けつつ吸収材を再利用できる。
他のきぼう実験と競合しないよう、睡眠時間帯に地上から指令を送る。
ゲートウェイとの接続
日本はI-HABの環境制御を担当。DRCSは補給なしで長期運用する本番系のリスク低減だ。
NASA・ESAは10月のテレメトリを先週レビューしたとJAXA広報。
公開イベント
10月12日に教室配信で宇宙用スクラバーと家庭用空清の違いを説明。沖縄・つくばの学校から長期滞在の健康質問が寄せられた。
ステーション物流
50分サイクルは、クルー睡眠中に米区画のCO₂が上がると補給船が接続できないため重要だ。きぼうの再生装置は12月の軌道再昇格前にNASAとデータ共有する。
手動カートリッジ交換が減り、日本企業の材料実験時間が増える。8月の弁故障で調整が長引き、宇宙では地上より老化が早いと改めて示した。
