千葉県酒々井町の開運団地では、台風25号の接近から2週間以上経っても水深がおおむね1メートルに達する浸水が続いており、国の緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)が24時間体制の排水作業を始めた。
国土交通省は、9月21日に盛り土の崩落で排水路が塞がれた現場へTEC-FORCEを派遣した。町の計測では10月7日時点の水位は95センチで、消防が南側から高崎川へ向けてポンプ排水を続けている。
排水を妨げた要因
町などによると、団地近くで盛り土の崩落が4カ所で確認され、せき止められた水路から水があふれ、27戸のうち13戸が浸水した。11世帯23人が避雑所にいる。
金塚学町長は10月8日の会見で、排水の完了まで当初は約3カ月を見込んでいたが、国の作業班の投入で短縮できる可能性があると述べた。6日からは現場の草刈りやポンプ車の進入路整備も進めている。
崩落地点は高低差が約20メートルあり地盤が軟弱で、降雨で再崩落の恐れがあるとして作業は難航する可能性があると説明した。
千葉県全体の復旧
千葉県では台風25号やそれ以前の記録的降雨の影響が続いている。東京電力パワーグリッドは9日午後にも県内の一部で停電が残ると発表し、断水地域では避難所へのボトル水配布も続いている。
印旛沼では堤防決壊による広域浸水があり、国と県の「チーム印旛沼」が排水と応急復旧を進めている。国土交通大臣飯林辰倫は別件の会見で、浸水地域の排水と堤防の緊急修繕を約1週間で目指す考えを示した。
住民の見通し
開運団地では国のチームが北側から、消防が南側から排水を行う二系統の体制となった。町はふるさと納税などで約120万円の支援が集まったとし、引き続きの協力を呼びかけた。
避難続きの世帯にとっては、水位が下がり建物とライフラインを点検できるかが焦点だ。水路の確保と斜面の安定が進むまで、県内の停電戸数が減っても安全な帰宅は難しいと当局は説明している。
県の災害対策担当は開運団地の水深を毎日公表し、TEC-FORCEと追加のポンプ要否を協議する。避難所では弁当の配給が続き、浸水した車庫への入場時期について町に問い合わせる住民の電話も引き続きあった。
