非常に強い台風第29号(コグマ)の中心は小笠原諸島から離れつつあるが、気象庁は月曜も関東沿岸や伊豆諸島で高いうねりが続くと警告した。本州直撃は見込まれない一方、長周期のうねりにより神奈川から静岡の太平洋側で波の高さが2〜3メートルに達するおそれがある。
進路と強さ
日曜夜の時点で、台風は中心気圧約950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速約45メートルと「非常に強い」勢力を維持していた。気象庁は月曜朝に東寄りへ進み、やや弱まって「強い」台風となりながら北東へ加速する見込みを示した。
台風の強風域は比較的小さく、本州全域で交通大混乱となる可能性は低い。ただし日本付近の高気圧との気圧差で北東風が吹き込み、目から遠く離れても海が荒れる状態が続くと説明している。
連休最終日の沿岸
月曜はスポーツの日を含む三連休の最終日で、千葉から静岡まで海水浴や釣りに出かける家族が多い。相模湾や駿河湾沿いの自治体は高波注意報を掲げ、小型船の外海出港を控えるよう呼びかけた。一部の海水浴場ではうねりが増す場合、監視員の配置時間を短縮する可能性があると伝えている。
伊豆諸島のフェリーは日曜に軽微なダイヤ調整があったが、本航路は月曜朝の点検まで運航する見込みだ。南伊豆の漁協は港内の損傷を避けるため、網の引き上げを早めた。 茅ヶ崎のサーフスクールは、晴れていても離岸流の恐れがあるとして、初心者向けの午前クラスを月曜分まで休講にした。
今後の見通し
気象庁は、風が弱まってもうねりのエネルギーはゆっくり減衰するため、荒れた海の状態が火曜まで続く可能性があるとしている。進路が西寄りに変われば、さらに波が高まり、東海道沿いの海岸防護にも再点検が必要になる。
当面の注意は限定的だが明確だ。岩場や防波堤から離れ、離岸流のある開けた浜では赤旗を軽視しないこと。台風本体は日本のすぐそばを去りつつあるが、かき立てられた海が落ち着くにはまだ時間がかかる。
