両国国技館の秋場所チケットが即完するたび、日本相撲協会の転売価格上限は面倒に見える。しかし額面に近い上限は、公式経路を使うインセンティブを残し、偽PDFが出回る匿名アプリへの流出を抑える。

価格の下限だけを法的に上げる「フロア」は、需給が付かない価格なら取引を私的チャットや海外サイトへ追いやる。チャージバックも効きにくく、前払いトラブルが増える。

上限の役割

公式の二次流通は会員番号と連動し、上乗せ率に上限がある。業者の大量仕込みが難しく、欠席するファンにも一定の補償が残る。

執行

トレース可能な取引はデータが残り、消費者庁の調査にも役立つ。国技館前の声かけは残るが、高齢の観客には紙と電話予約が現実的だ。

改善案

上限内で何枚再流通したか、チケット苦情が何件かを場所ごとに公表すべきだ。数字があれば国会も調整できる。

上限は完璧ではないが、闇取引を合法化しきれないフロアよりましだ。