静岡県西部を震源とするマグニチュード5.7の地震が9日未明1時4分に発生し、愛知県知多市で震度5強を観測した。けが人は20人を超え、いずれも命に別状はないという。

気象庁は震源の深さを約40キロ、津波の心配はないと発表。始発から東海道新幹線は徐行運転となり、JR東海の在来線も安全確認で運転を見合わせた。

揺れが強かった地域

名古屋南部の知多半島では上半身の揺れが続き、瀬戸・半田・刈谷・豊田・東海などで震度5弱、名古屋市内や岐阜・三重・長野の広い範囲で震度4を記録した。

愛知県は負傷者の多くが自宅や避難時の転倒によるものと説明。津島市では50代女性が階段で転倒、豊田市では40代男性と80代女性が頭部を打った。

交通とインフラ

JR東海は新幹線全線で減速し、東京・大阪方面の遅れが連鎖。半島内の在来線は午前9時頃の再開を目指し、架線と路盤の点検を行った。

知多半島の自動車専用道は一時閉鎖されたが、中部国際空港は滑走路・ターミナルとも損傷なし。消防は大規模なガス漏れや倒壊は確認されていないと述べた。

余震への注意

気象庁は未明の会見で、特に2〜3日は最大震度5強程度の揺れに備えるよう呼びかけ、1週間は警戒を続けるよう促した。南海トラフ巨大地震との関連は低いが、軟弱地盤では強い揺れが続く可能性があるとした。

津波が伴わないため、自治体は高齢者の転倒防止と家具固定を重点に伝えた。夜間の階段や暗い廊下での移動は避けるよう注意を呼びかけている。

電力会社は名古屋港と豊田工場地帯の変電設備を点検し、自動車メーカーは第1直の出勤可否を午前中に判断する方針を示した。高市首相の官邸は未明時点で災害対策本部を招集しておらず、現地の知事発信が情報の中心となる。