8日午前1時4分、静岡県西部を震源とするマグニチュード5.7の地震が発生し、愛知県知多市で震度5強を観測した。気象庁によると震源の深さは約40キロで、津波の心配はない。愛知県内の消防などによれば、けが人は少なくとも20人に上る。
震度5強は、家具が倒れやすく立っていられないほどの揺れだ。瀬戸市や半田市、豊田市などでも震度5弱から4が記録された。気象庁は午前3時過ぎの会見で、今後2〜3日は最大震度5強程度の余震に注意し、おおむね1週間は警戒を続けるよう呼びかけた。南海トラフ巨大地震との関連性は低いと評価した。
けが人と夜間の対応
愛知県によると、けが人の多くは避難時の転倒などで、命に関わるものはない。豊田市では40代男性と80代女性が頭を打ち、常滑市では50代女性が自宅の階段で転倒した。知多半島の病院では、明け方まで高齢の家族を確認しに来院するケースが続いた。
電力会社は知多半島や沿岸で一時停電があったが、多くは日出までに復旧した。中部国際空港は滑走路やターミナルに損傷がないとし、朝の離発着を点検後に継続した。
鉄道と道路
JR東海は、名古屋以南の線路確認のため東海道新幹線を始発から減速運転とした。愛知県内の在来線も一部で始発運転を見合わせ、9時ごろの再開を目指した。知多半島道路などで自動料金所の一時閉鎖もあった。豊田の工場や名古屋のオフィスへ向かう通勤者は、全面停止ではなく遅れが中心だった。
工業地帯の沿岸では、1997年以来となる震度5強がまた話題にされた。今回の地震で津波警報は出なかったが、睡眠や通学準備、週初めの工場勤務に影響は残る。常滑市や半田市の役所は明け方、家族と連絡が取れない住民向けに電話相談を開いた。
気象庁は今後も余震情報を更新し続ける。名古屋港ではクレーン点検のため荷役が一時的に遅れたが、岸壁の大きな損傷は報告されていない。
