楽天モバイルとKDDIは北海道郊外の選定基地局で能動的無線アクセスネットワーク(RAN)シェアを交渉中。関係役員・エンジニアによると、現行協定が2026年9月で縮小予定の卸ローミングに替わるモデルを急ぐ。

ローミング終了が新モデルを迫る

2018年からKDDIは楽天のOpen RAN構築が遅れた隙間でau網に楽天トラフィックを載せた。2023年改定は2026年9月まで延長したが段階的縮小を示した——自社カバーが十分な地域ではアクセスを失い、人口希薄地域は限定期間ローミングが残る可能性。松田浩一社長は今夏、投資家に「特定の地方」で議論継続と述べ、県名は出さなかった。

北海道交渉の関係者は純ローミングを橋渡しであって目的地ではないと見る。楽天はau容量をギガバイト課金。ニセコや東部農業帯ではアンテナ・電力・バックホールを共有し、各社はコアと周波数ライセンスを保持する物理資産シェアの方が経済的。

地上でRANシェアが変えるもの

モデル案では、KDDIは237・274号線沿いの既存マクロサイトに楽天無線を載せ、楽天は日本の基地局人手不足に対応する内製保守クルーを提供。楽天グループCOO早野健太郎は構築工程を内製化して展開を加速すると公言。北海道は地形と気象で工期が伸びる試験場。

エンジニアは共有RANはMVNO型再販ではないと強調。各キャリアは自前のベースバンドとSIM認証経路。共有するのは塔敷とフロントホールのみ。公正競争の規制審査と、日本4番目の設備事業者という楽天の物語に効く。

北海道固有の圧力

札幌・旭川外の人口密度は急落。シルバーウィークと初雪シーズンの観光急増は単独楽天サイトでは埋めにくい死角を露わにする。KDDIは4G資産を5G SAへ振り替えたいが、山岳ルートのau利用者と楽天利用者が重なる。釧路・網走の地方官は漁業・物流帯でハンドオフ断が車両派遣アプリに効くと両社に安定化を要請。共有塔枠は自治体が重複建設より一つの敷地更新を好むため許可が速くなる可能性。

Open RANとベンダー政治

楽天網は仮想化Open RAN供給に依存。KDDIの地方は従来ベンダー混在。今月の技術ワークショップは同一マストの二系統で干渉予算とアラーム分離。多事業者RANソフトウェアは未コミット。暫定設計は5G前に電力・キャリアが試した電柱共有に似て、同一構造に別RU。

楽天の米技術パートナーは北海道テンプレが東北に複製されるか注視。KDDI投資家は楽天支援がau QoS指標——プレミアム価格に使う——を劣化させないか求める。

タイムラインと代替

交渉者は10月前に覚書を目指し、冬のメンテ窓前にサイト優先付け。停滞すれば楽天は北海道ルートの限定ローミング延長——CFO西條奈々恵が「一定期間」地方協力と述べたパターン——か、単独構築で設備投資増へ。

楽天モバイルを追うアナリストは北海道シェアが東北まで広がれば年間ローミング支出を高一桁億円削れる可能性——いずれも未公表モデル。親会社は当初網構築の債務を抱え、地方鉄塔で省いた設備費は配当より都市の獲得マーケに回る傾向。

契約者に見える結果は東北海道都市間の高速道路の死角減。業界にとって署名されたRANシェアは、東京・大阪で価格競争しつつ地上の鉄塔で日本最古と4番目が協力できる信号になる。