経済産業省は金曜、自治体が生成AIチャットボットを更新する際に参照すべき調達チェックリストを公表。今年度末に契約満了が集中する市民向けボット数百件に向け、ベンダー評価の厳格化を進める。

チェックリストの要求

国の生成AI調達ルールを自治体入札文言に翻した文書。計画担当は学習データに市民PIIが含まれるか、プロンプト・出力の幻覚レビュー用ログ、契約終了時の微調整重みの扱いを点数化。デジタル庁の調達・契約チェックシート2.0を反映し、地方中小企業支援デスクと統合するボットでは産業データ漏えいに関する経産省固有の質問を追加。

経産省スマートシティ補助を受ける自治体のCIOは、チェックリストは任意ガイドではなく、10月1日から更新ファイルに完成スコアカードを期待されると述べた。

チャットボット更新がきっかけ

2023〜2025年のLINE・Webボット実験波——多くは海外大規模言語モデルで急造——が第二回調達に直面。初期契約は稼働率と日本語品質を重視し、モデルカードや検索グラウンディングは薄かった。ボットが福祉期限や条例番号を捏造した事例が、デジタル庁の2025年5月中央ルール強化を後押し。経産省の自治体追補は、総務系ではなく地域活性化助成でボットを資金調達する都市の隙間を埋める。

総務省の2025年12月資料は自治体にガバナンス体制と秘密保持処理を採用するよう促し、経産省チェックリストはそれを合否入札基準に落とし込む。

ベンダーが見る評価区分

入札者は推論が日本国内ホストか、契約途中の基盤モデル変更可否、市民が会話記録保持をオプトアウトできるかを開示。自治体にはプロンプトインジェクション侵害の72時間以内通知と、人間レビューなしのライブ市民チャット自動学習の上限を要求。

九州・北海道の観光・外国人住民サービスに結びつくボットには、多言語幻覚率と災害時の有人電話デスクへのエスカレーション経路を経産省が追加。

他省庁との関係

経産省はデジタル庁テンプレを上書きしない。計画担当は国の契約シートと経産省自治体別表の両方を添付。県庁のChief AI Officerは重複は意図的——経産省は総務系住民記録だけでなく商工・製造ヘルプラインに触れるボットの可視性を求める。

InfoHandle編集部は別途ガイドラインに執行力が必要と論じた。本チェックリストは調達側の回答——失敗後の刑事罰より、更新前に評価者が点数できること——に焦点。

ベンダーと自治体の反応

第一世代ボットを売ったSIは、条例PDFへの引用リンク付きRAGを提案に書き直す——2024年試験の少数しか出荷していなかった機能。日本リージョンホスティングのない小規模スタートアップは国内クラウドと共同入札。

財政が厳しい都市は標準化採点で議会論争を短縮歓迎。厳格なモデル変更条項が古いAPIにロックすると懸念する自治体も。経産省は地方IT協会向け説明で5000万円未満試験は理事会がリスク受容を文書化すれば免除可能——いくつかの地方町が検討中。

この先

自治体評価者向け研修は10月から経産省地方局経由で、架空のごみ収集ボットと製造補助Q&Aボットの採点例を配布。既に中央省庁にサービスするベンダーは自治体別表向けにモデルカードを適応し、市ごとに提案を書き直さないよう。

2県の個人情報委員会は、チェックリストのログ要件が住民質問の保存を制限する地方条例と矛盾するか質問。経産省FAQは入札書に短い期間を公表すれば自治体は保存を短縮できるが、幻覚監査には最低30日ログが必要とする。

経産省は2027年3月に匿名化スコアカードを集め、デジタル社会推進会議に更新結果を報告。チェックリストを省略する自治体はスマートシティ突合資金を失うリスク。住民への実務効果は、ボット再公開は遅れ、書類は増える——税、保育、避難所について自信ある誤回答が減ることを計画担当が望む。