関西電力は、9月に公表した調整単価が大阪・兵庫の工業団地で月中検針と衝突したあと、暦月請求と一致しない工場メーターへのLNG連動燃料費調整の通過方法を再交渉している。

収益管理の机上で何が変わったか

大口製造業向けに、検針日が毎月10日を過ぎる場合は燃料費調整を部分期間の使用量に按分して精算し、1か月分の調整係数を無理に載せないとアカウントチームが今週伝えたと、工場の統制担当が語る。9月の高圧燃料費調整はキロワット時あたりマイナス2.80円(政府の電気料金支援控除後)。8月の生産ピーク分が8月料金表のまま残った工場が、9月18日検針で一括ヒットした不満が背景にある。

関西電力の9月告示では、4〜6月平均燃料価格4万2300円/kL、基準4万7000円に基づき高圧マイナス2.80円、特高マイナス0.49円。LNGは同四半期トンあたり9万3153円で前四半期9万1540円から小幅上昇。原油貿易統計が請求に見える平均燃料価格の動きの主因だ。

公表済みの資料が示すこと

燃料費調整制度は、輸入連動の原油・LNG・石炭の変動を換算係数で料金に通す。関西電力のビジネスサイトに係数が掲載される。政府の電気料金支援は9月高圧の表示を、支援前計算マイナス0.50円からさらに2.3円/kWh引き下げた。関西送配電の委託料告示でも高負荷向けに同内容が示される。

2026年11月1日にはより大きな改定。標準高圧・特高メニューで基準燃料価格3万7500円/kL、固定基準単価は月次化、LNG・石炭の新α・β・γ換算係数。工業界理事会は、今月のメーター按分争いが、基準方式が変わる際の精算作業の予行演習だと見ている。

社内の勝者と敗者

堺の精密機器メーカーで25日検針なら精算ワークシートで即時クレジット。連続プロセスの鉄鋼で月初検針はほぼ変化なし、離散的メーカー有利だと不満。飲料ボトラーのエネルギー担当は、部分月の通過がオンサイト太陽のネットメータリングと噛み合わないと指摘。ネット計量は暦月、燃料調整だけ読取サイクルに寄せる。

関西電力のリテールは経産省調停窓口の正式争いが減る。営業は暦月発生で以前載せていた短期サーチャージ収入を手放す。本社財務は連結ガイダンスへの影質はないが、11月メニュー移行前の工業NPSのノイズを減らす。

工場と次四半期

大阪商工会のエネルギー委員会はLNG通過をハブ指数にできないかと質問。関西電力は11月の基準変更まで法定調整式は公表輸入価格に固定と回答。コジェネ評価の工場は、奇数検針日の明確な按分でガスタービン運転と限界電力コストの突合が楽になると語る。

他社の「燃料固定」零售プランに問い合わせはあるが、切替通知はシルバー週の生産ランプを過ぎる。大半は移らず精算で交渉した。サーチャージ争いはオペレーション論で、大量離反の話ではない。

年末までに起きること

統制担当は10月請求から50アカウントで検針連動按分を試行し、11月のメニュー改定告知に組み込む。経産省監査で委託規則と不整合が出れば試行は戻る可能性。公にはまだ出ていない。

それまで工場経理は、暦月の電力料金と月中メーターの燃料調整精算を別行で受ける想定がよい。本社リリースは平均燃料価格を語り、現場監督は8月稼働分のkWhが載った請求でサーチャージ急騰を見る。両方のレンズが必要な書類作業である。

サプライヤーのチェックポイント

LNG調達は10月貿易統計で平均燃料価格が再び動く見込み。改定按分の工場は暦月1か月待たず11月請求で調整が載る。経産省の9月企業物価調査には検針サイクル請求の摩擦についての一回限りの質問が入り、関西電力の試行後に読取連動サーチャージを規定化する可能性の示唆がある。